キャバクラというビジネスについて

まずはキャバクラの定義からご説明したいと思います。

シンプルにいうと「時間制で女性から接待を受けることができる飲食店、または酒類を提供する店舗」になります。続いて、意外に知られていないキャバクラの歴史についてです。

キャバクラはキャバレーとクラブを合体させた言葉だと言われています。キャバクラの登場は1980年代であり、日本のバブルとと主に広がっていったのが実態です。ちなみにキャバレーについては1930年代に生まれた業態で1950年代の高度成長期に企業の接待で利用されるようになって発展してきました。

次にクラブです。クラブは会員制でホステスとゆっくりお酒を飲むことを主に目的としており、基本的には富裕層向けのサービス業態であるといえるでしょう。こちらも1950年代に生まれています。お客さんの社会的地位もかなり高い方が多いのが特徴的だと言えます。もちろん、展開されている場所も銀座や六本木といった地価が高い場所になるわけです。

そして、こうしたキャバレーとクラブがミックスされた業態として1980年代にキャバクラが生まれています。

類似した水商売の形態

水商売にはさまざま業態があります。キャバクラとどう違うのか？いくつかの業態と比較して行きたいと思います。

まずはスナックです。キャバクラは席に座って、1対1で女性に接客してもらいますが、スナックの場合はカウンター越しに1人の女性店員が複数客を接待する形になります。また、スナックにもボックス席がある場合がありますが、指名制度がないのでお気に入りの女性店員の接客を受けられない、逆に時間制ではないお店がほとんどと言った違いがあります。

続いて比較的新しい業態のガールズバーです。こちらもスナックと同じく、カウンター越しの接客になるところがキャバクラとの大きな違いになります。実際にはお酒を作ってカウンター越しにお客様にサーブするという仕事になります。

次にバーです。

まず、バーですがアルコールをグラス1杯ずつ提供するショットバーが一般的です。女性サービスがない点で明らかにキャバクラとは異なります。ガールズバーにどちらかと言えば似ていると思います。

続いてラウンジです。こちらは世帯向けのクラブとカジュアルなバーの中間だといえるでしょう。広い店内にソファーやボックスシートがあり、女性スタッフが接客をしてくれます。

キャバクラを楽しむための料金

キャバクラが風俗営業法でも認められている合法的な業態であり、気軽に遊びに行ける場所と考えて良いでしょう。では、具体的に遊ぶ上でポイントになるのが料金です。

基本的にはチャージ料金にドリンク料金、オプション、消費税という価格構成になっていますが、基本的には違法に請求されるような店舗を別としてもそれなりにお金はかかるものだと思って来店した方が安心だと思います。

チャージ料金は座席料のことです。セット料金とも言われていますが、一般的には1時間5000円程度だと考えておけば良いと思います。場を演出するための内装や照明、調度品などの経費と考えれば高いということもないかもしれません。

次にドリンク代です。自らのドリンク代に加えて、キャバ嬢のドリンク代はお客様がおごるというのがルールになっています。楽しく時間を過ごすためには必要なのでケチケチせず、きちんと対応しましょう。

さらにはサービス料としてお店やボーイのチップ見合いで15%から20%が上乗せされたり、クレジットカード手数料が上乗せされることになります。

オンラインキャバクラの出現

コロナ禍という状況の中でここ数カ月で一気に知名度を上げたのが、従来の接客方式のキャバクラではなく、オンライン上で女の子とお話ができるオンラインキャバクラという形態です。

簡単に言えば、キャバ嬢とテレビ電話をするだけですが、今までは同様のサービスにライブチャットというシステムがありましたが、オンラインキャバクラはこれらとはまた一線を画し、実際にリアル店舗でキャバ嬢として働いている女の子が中心となって接待をしてくれるというものです。

もちろん実店舗と同様にアダルトなことはできませんが、女の子が嫌がることでなければトークの内容は自由。オンラインで仲良くなってから実店舗に行くという新しいスタイルが生まれるのではないかと期待しています。

オンラインキャバクラのデメリットとしては主に以下の３つが挙げられます。

スキンシップができない
お店の雰囲気が味わえない
既婚者は自宅では利用できない
引用元：オンラインキャバクラのメリットやデメリットまとめ（オンキャバ通信）

これ以外のデメリットはほぼなく、メリットのほうが圧倒的に多いと思うので、まだ利用したことがない人はぜひ一度使ってみてほしいと思います。

キャバクラを楽しむために

キャバクラを利用するからには、楽しむことができなければもったいないので、そのためにポイントをしっかり掴む必要があります。具体的にいくつかあげて行きたいと思います。

まずは、事前にしっかり予算感を把握しておくことです。ぼったくりにあってしまっては元も子もありません。しっかり事前に調べて、かつ、お金は使うつもりで来店することがポイントです。

次にマナーの部分です。ルールとして席についてくれた女性にはきちんとドリンクをあげましょう。気持ちよく会話するためには必要な経費と考えたほうが良いと思います。

次に同じく、ボーイさん、いわゆる黒服のスタッフにも笑顔で接するようにしましょう。お客様に気持ちよく来店してもらうために女性と同じくサービスを行っているわけですから。

そして、最後に当たり前にことかもしれませんが、女性のお触り、タッチは気品的に厳禁です。場合によってはお店からブラックリストに入れられてしまうようなことになったら大変です。

以上のようにいかにお金を払っているからと言って、お互い人間です。気持ちよく時間を過ごすためのマナー、ルールは大切にしましょう。