缶バッジは簡単に作れる? オリジナル缶バッジの作り方!

キャラクターアイテムとしてよく見掛ける缶バッジですが、実は個人でも簡単に作ることができます。企業が販売、配布しているものはその為の専門的な機械を使って作られているので、そこまでのクオリティとはいきませんが、個人的に付けて楽しむ程度なら、自分で作ったものでも充分です。

ちなみに缶バッジと聞いてピンとこない人は、こちらのサイト(参考:https://www.secondpress.us/badge/size.html)に詳しく掲載されています。

ここでは、その缶バッジを自分で作る方法を中心に、注意点なども含めてまとめてみました。自作のイラストや自分で撮った写真を缶バッジをにするようなことだけでなく、個人的に楽しむ分には、版権のある漫画やアニメなどの好きなキャラクターのものを作ることもできます。また、うまく作れば販売されているものだと思ってしまうほどの出来になることもあります。

缶バッジはどうやって作るの?

機械を使って作られる缶バッジは、元となる写真やイラストをプレス機で圧着して作っています。バッジとなる形より多少大きなサイズの紙(または、それに準じる材質)の上から透明なフィルムを表面に押し付けて圧力を掛け、そのフィルムと共に安全ピンの付いている裏側にくるんではめ込むという作り方になります。

つまり、缶バッジになる部品には表側と裏側があり、この行程を自動化しているのが機械による作り方です。手作りでも行うことは同様で、1つ1つを作るのに少々時間は掛かるものの、うまく作れるようになると、機械で作ったものとそれほど遜色のない出来になることも珍しくありません。

缶バッジと言えば、丸い形のものをよく見掛けますが、四角いものや星型などのものも存在します。専門的な機械を使って作る場合、その機械が対応していればどんな形でも簡単に作れますが、手作りとなると、その形の缶バッジの「手作り用キット」が入手できるかどうかです。

手作り用キットを用意しましょう

手作りの缶バッジの作成には、先の手作り用キットが必要になります。丸い形のものが多いですが、それ次第では機械では難しい形のものも作ることができます。

この缶バッジの手作り用キットは、大手文具店などで販売されていますが、100円ショップでも見掛けることがあります。高いものと安価なものでは数倍値段が変わってきますが、それによって素材の質や耐久性が違うと考えてください。

必ずしも高いものがよいとは限りませんが、100円ショップで購入できるものと、1つ数百円するものでは、後者の方がクオリティが高いものを作ることができるでしょう。ただし、初心者のうちはあまり高いものは使わず、失敗した時のことも考えて安いものを使い、慣れてきたところで少し高いものを使うといいかも知れません。

これは缶バッジだけに限らない話ですが、最初から効果な制作キットは使わない方が無難です。特にこの缶バッジは失敗するとやり直しが効かない為、その分を無駄にしてしまいます。

素材は可能な限り高画質で!

手作りで缶バッジをうまく作るには、まずは絵柄となる写真やイラストを用意する必要があります。これが雑だと、バッジ自体としてはうまく作れても、今ひとつなものになってしまいます。

個人的に楽しむ分には、版権のあるイラストなどを使っても構いませんが、人に配布したり、販売する場合には当然ですが、そういったものは避けてください。

雑誌等から切り取った写真やイラストを使ってもいいですが、自分で印刷したものを素材にする時には、できるだけ高いdpiで印刷すると、小さいサイズでも綺麗な缶バッジを作ることができます。このdpiとは、プリンタで印刷する際に設定できる数値で、高いほど同じサイズできめ細かい印刷になります。

これについてよく分からない場合には、写真印刷用のモードを使用すると、大抵の場合で高いdpiで印刷することができます。ただし、使用するソフトやプリンタが対応している範囲があるので、最終的にはそれ次第になります。

防水性を考えて作る場合

缶バッジは服に付けたり、バッグなどにちょっとしたアクセントとして付けることが多いです。そして、後者の場合には、防水性が気になることも多いでしょう。

表はフィルムできちんとコーティングしているとは言え、裏側の隙間から水分が入り込んでしまうことが無いとは言えません。特に安全ピンの部分から水分が入り込んでしまうことは避けることができないので、可能な限り濡らさないにしてください。

しかし、思わぬ降雨などによって塗れてしまうと、元にした素材が紙だった時にはそれがふやけてしまったり、場合によっては印刷が台無しになることがあります。その為、防水性まで考えた時には、紙ではなく、プラ製のものを素材にするのがおすすめです。

個人でそのような素材に印刷するのは難しいかも知れませんが、水分にある程度耐性のある用紙に顔料インクを使って印刷すると、多少のことで剥げてしまうことはありません。きちんとした缶バッジを作りたい時には、そのような組み合わせの素材を用意するといいでしょう。

うまく作る裏技がある?

手作り缶バッジは、慣れてくると表面の絵柄がたるむことなく作れるようになりますが、それを少し簡単にする方法があります。

それには、本来は必要のない「のり」となるボンドなどを使います。表面になる部品に上からフィルムを押し付ける前に、素材の紙の裏にのりを塗っておきます。すると、スムーズに部品に張り付くので、フィルムのたるむだけを考えればうまく作ることができます。

ただし、素材が紙の場合には逆にそれによってしわが出来てしまうことがあるので、逆効果にならないように注意してください。また、全体に塗るのではなく、中心に円を描くように少しだけといったような塗り方が効果的です。

これによく使われるのが水性ボンドで、色々な缶バッジを作るのは趣味だという人は、当然それを常備しているとさえ言われています。必須ではありませんが、何度やってもうまく作れない時には一度使ってみるといいでしょう。それまでうまくいなかったのが嘘のように綺麗に作れるかも知れません。

缶バッジ作りに是非チャレンジしてみましょう!

このように、缶バッジは手作り用キットがあれば、誰でもオリジナルのものを作ることができます。

その手作り用キットにも種類があり、形や大きさだけでなく、見た目はほとんど同じで1つ数百円もする高価なものから、安価なものは100円程度で4、5個くらいのセットを購入することができます。

大手の100円ショップに色々な形のものが置いてあるので、まずはそういったものを使って作ってみるのがおすすめです。作った缶バッジを頒布するような場合には、可能な限りその制作コストを抑えたいものです。そういった時にも安価がおすすめになります。

思い出の写真などで自分用に大事に作りたいような場合には、それなりの価格のするキットを使った方が長持ちするいいものが作れます。見た目はそれほど変わらないものが作れても、高価なものは細かい部分までよく出来ていたり、耐久性が高いことが多いからです。

ですが、前述のように高いものを購入するのは、ある程度缶バッジ作りに慣れてきてからにした方がいいでしょう。缶バッジは裏側をパチンとはめてしまうと、基本的にもうやり直しは効きません。100円程度で数個購入できるもので慣れてきてから、いざ本番といった形で高価なものを使ってみましょう。

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