独立して成功する人、失敗する人

独立して成功する人とは

サラリーマンの方なら誰しも一度は、脱サラして独立する事を考えるのではないでしょうか。
一国一城の主になるのは夢のある事ですが、いざ実行するとなると非常に大変です。
独立して成功する人には、ある程度共通した傾向があります。それは、「事前の準備がきっちりと出来ている事」です。独立のための事前準備は、大きく2つに分ける事が出来ます。それは、「お金」と「人」の準備です。

起業するためにはそれなりの資金が必要になるので、銀行などから資金調達をする事になりますが、仮に審査に合格してお金が借りられる事になったとしても、
金融機関から融資されたお金以外にも、実際の起業においては実に細々とした出費が必要となるので、そのような雑費のために100万円単位のお金をあらかじめ用意しておいた方がスムーズに事が運びます。

また、サラリーマン時代に培った人脈を、いかにして起業した会社に引き継いでくるのかというのは、とても重要でなおかつ難しい問題です。

顧客との関係において、いくら自分ではよい付き合いを育んできたと思っていても相手はそう思っていなかった、顧客とは何かもっと別な理由によって繋がっているだけだった、という事はよくあります。人脈を生かして上手に独立し起業するためには、サラリーマン時代にあらかじめ、顧客に仕事の上でも人格的にも信頼されておく事が大前提になります。

独立して失敗する人とは

独立して失敗する人のパターンは多種多様で、一言ではまとめられませんが、往々にして「事前の準備不足」と「タイミングの悪さ」を指摘する事ができます。
資金の準備や人脈の引き継ぎなどは、思いつきで出来るものではなく、事前に年単位をかけて詳細に計画し実行しておく必要があります。

特に金融機関からベンチャーに出資する際の審査にあたっては、「この会社は起業後実際に利益を捻出し、利子付で返済出来るかどうか」という点を非常に重視しますので、そのためには最低限、細部にわたってよく練られた事業プランと、返済計画を提出しなければなりません。

また、独立して失敗する人のパターンとして、タイミングが悪いという事も挙げられます。あと5年会社勤めをして経営のノウハウを学ぶべきだった、社会情勢や経済情勢が起業するには不利だった、つまりは起業するには機が熟していなかったというパターンです。

実際に独立して起業するには、サラリーマン時代と比べるとどうしても、博打的とまでは言いませんが、「運」の要素も絡んでくるのが難しいところですが、それが逆に面白いところだと考える事も出来ます。「自分の考えていた通りに事が運ばない」という事を楽しめる度量の大きさが必要になりますが、まずはせめて、事前の事業準備・金融計画は充分に立ててから独立した方がよいでしょう。

東京にはベンチャー企業やスタートアップ企業が非常に多いため、資金調達からストックオプション、M&Aまで詳しい司法書士さんもたくさんいますので、そういったところに相談してみるのが良いでしょう。特に日本橋の司法書士さんはおすすめです。

独立前にチェックしておきたいポイント

せっかく独立するからには、失敗するよりも成功した方がいいに決まっています。

そこで、起業に成功する人と失敗する人の特徴を踏まえた上で、独立前にチェックしておきたいポイントをいくつか紹介します。まずは、自分の起業プランが論理的に整合しているか確認するという事です。

どこかで認知バイアスがかかり、自分に都合の良い計画になっていたり、資金調達にあたって雑な予想をしていないかは、入念にチェックしておきたいポイントです。

また、以前いた会社からどうやって上手に人脈を引っ張って来るのかは、とても繊細な問題なので事前の準備が必要です。

付き合いのある顧客が自分に惹かれて取引をしてくれているのか、単に自分の所属している会社に惹かれて取引をしてくれているだけなのか、決して見誤らないようにしましょう。

このように、独立し起業するには事前の準備が重要な要素になる事がわかります。そのため現実にはどうしても、思い切った独立の決断には躊躇してしまいがちです。そこで、独立前のチェックポイントとしてもう1つ挙げたいのは、そんな躊躇は捨てて、新しい世界に飛び込む勇気を持っているかどうかという事です。
学生起業が成功する秘訣として、学生ならではのこのような勇気が挙げられるでしょう。

最後のチェックポイントとして、開業届のような役所への書類関係は、当然全てクリアしておかなければならない事は言うまでもありません。

役所関係への対応を疎かにすると、起業後に税務処理等でとても面倒くさい事になり、場合によってはペナルティを科せられる可能性もあるからです。

独立して自分の可能性を試してみよう!

独立・起業しても実際には、その内の数パーセントしか成功しないというデータがあります。正確に説明すると、起業した事業家のその後を追跡すると、彼ら彼女らは、起業後1年目はおよそ40パーセント前後の割合で事業を継続していますが、年を経るにつれその割合が下がり、5年目では15パーセント、
10年目では6パーセントしか事業を継続していないというデータです。

このデータが示すのは、独立して起業する事そのものよりも、事業を継続させる方がはるかに難しいという事ですが、データはあくまでデータであり、自分が成功するのか失敗するのかは全く別な話です。

独立前には準備を怠らず入念な計画を立て、起業後にはそれらを着実に実行する行動力があれば、自分が作った会社を成功させる事は充分に可能です。

「起業後10年目では6パーセントの割合しか残らない」と考えるのか、「起業後10年目でも6パーセントの割合は残る」と考えるのかは人それぞれですが、どんな事業でもやってみなければわからない事は多々ありますので、準備が整ったら迷うことなく独立して、自分の可能性を試してみるのは、1つの選択肢としてあってもよいのではないでしょうか。

仮に独立が失敗したとしても、そこから貴重な教訓を得て次のステップにつなげる事が出来るので、何もかもが全て無駄になるという事はないはずです。挑戦する価値は充分にあります。

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